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精神科・内科・消化器内科

当院についてAbout us

院長あいさつ | 常勤医 | 病院概要 | 病院沿革 | 臨床研修・実習

院長あいさつ

院長写真 
 皆様におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

 最近、脳科学が目覚ましい進歩を遂げる一方、この領域においても誤った情報が飛び交っています。先日、ある記事を読んでいて驚きました。「女性の方が男性より脳梁が太い」という話も、どうやら疑わしいとのこと。このようにあたかも事実のようにいわれていることが実はそうではない。そんなことが珍しくありません。それ故、芸能人や政治家のゴシップは勿論のこと、科学に関するニュースも<本当かな?>という視点で見ておいた方が無難でしょう。

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 話は変わりますが、不登校の子どもが増えています。子どもの数自体が減っているため目立ちませんが、割合でみると結構な増加率。これは看過できません。不登校の問題は、個人の問題であるだけでなく、家族の問題でもあり、また日本の教育システムの問題でもあって、なおかつ日本社会の問題でもあります。ですから、色んな角度での考察が可能。しかし、紙幅の都合上、それは無理。そこで、当事者には、ほんの気休めにしかならないかと思いますが、良質な情報を一つだけお伝えしておきます。

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 不登校の子どもと接すると、多くの人がまず次のような疑問を抱くでしょう。それは、学校には何としてでも行った方が良いのだろうか?それとも無理して行かなくてもよいのだろうか?と。そこから一歩進めて、「不登校をきたした子は、将来どうなるのだろう」という疑問も湧いてきます。そういったことから、実際、不登校の予後について検討した論文も少なくありません。その一つが齊藤万比古氏によるもの。齊藤氏は高名な児童精神科医であり、論文も良質です。そこで今回、彼が著した『不登校の児童・思春期精神医学』(金剛出版)の「不登校の長期経過」を取り上げ、以下に記します。

 この研究は、病院内学級中学校を卒業した後の10年間に限定し、社会適応状況を調べたものです。対象は106名。社会適応上の適応群と不適応群は、10年目(多くは25歳となる年)の1年間にどのような社会適応状況にあるかで判定され、具体的には、1年間社会参加ができている群と1年間のうち大半ができている群が「適応群(全体の73%)」、全くできていないかあるいは断続的にしかできていない群が「不適応群(全体の27%)」とされます。

 なお詳細は5つの疑問に答える形で記されています。
1.全日制高校へ進学した子どもは、定時制高校や通信制高校などへ進学した子どもよりその後の社会適応が良好なのか? という疑問に対して、中学卒業後10年目の社会適応状況に差はなしとのこと。

2.中学卒業時に進路決定できないまま家庭にとどまることになった子どもは社会適応が難しいのか? に対しては、卒業時に進路を決定できなかったものと何らかの進路を決定したものとの間に中学卒業後10年目の社会適応状況の差はなし。また中学卒業時に進路決定ができなくてもそのまま家庭にひきこもり続けるものは少なく、少なくとも70%近くが遅くとも数年のうちに何らかの進路を見出して動き始めているとのこと。

3.高校を中退することはその後の適応を難しくするのか? に関しても否。最初の学校を40%を超える子どもが中途退学。最初に進学した学校を卒業したものと中途退学したものの予後に差はなし。ただし、最終学歴は予後に影響。以上、2と3より、中学卒業時の進路はあくまで仮の進路とした性質をもち、最初の進路選択で一喜一憂する必要なし。

4.不登校だった子どもは青年になって何らかの心の病気になりやすいのか? これに関しては中学卒業後の10年間に何らかの新たな診断を受けている青年が全体の約30%(不安障害、パーソナリティ障害、統合失調症、気分障害など)。

5.中学卒業後おおむね何年くらいたてば、子どもが不登校を本当に克服したかどうかわかるのか? 中学卒業後6年目以降、その後の適応状況がはっきりしてくる。それより前の時期には動揺しやすく、将来を予測することは難しい。とのこと。

 そして、著者は次のように結びます。
<おそらく中学校で不登校であった子どもは、この10代の間の5年間、社会適応が良好であるなしにかかわりなく、社会的に孤立してしまうことのないよう大人たちの特別な支持と援助が必要なのであろう。また不適応群に属する青年は新たに何らかの精神障害の診断を受けるものが多いことから、これらの精神障害をできるだけ早く、可能なら10代のうちに発見して適切な治療・援助を行うことが、その後の社会適応を改善して適応群の比率を上げることにつながる可能性がある。>

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 精神科を受診すれば、魔法のように不登校が解決するわけではありません。できることも限られています。ただ、次のような貢献はできそうです。統合失調症や躁うつ病(双極性障害)のスクリーニング、加えて薬物療法が必要かどうかの検討。また、心理士が充実している医療機関であれば、ケースによってカウンセリングも可能でしょう。なお、<本当かな?>という情報があふれる中、良質な情報を適切にお伝えしていくことも私たちの仕事の一つと考えております。

令和1年7月1日 院長 松本康宏


<お知らせ>
☆7月14日、『与次郎マラソン』に当院陸上部が出場いたします。ご声援よろしくお願いいたします。

 


常勤医

院長
松本 康宏
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
副院長
戸澤 琢磨

出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
   日本医師会認定産業医
診療統括部長兼入院診療部長
塚本 佳
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
外来診療部長
佐藤 佳子
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
   日本医師会認定産業医
内科診療部長
阿部 徹
出身 秋田大学
資格 日本内科学会認定内科医
   日本消化器病学会 消化器病専門医
   日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
   ICD
   日本医師会認定産業医
診療科長
黒沢 諒
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
診療科長
舛川 仁
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
   日本医師会認定産業医
診療科長
佐藤 亘
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医      
診療科長
安宅 慶一郎
出身 北里大学
資格 精神保健指定医

病院概要

病院理念

患者様との心のふれあいを大切にし、親身で良質かつ安全な医療を提供するように努めます

基本方針

  1. 患者様に信頼され、安心される医療を行います
  2. 医療の質を高め、安全を追求するよう努力いたします
  3. 患者様の人権を尊重し、個人の尊厳を守ります
  4. 高い倫理観と医療技術を有した人材の育成を図ります
  5. 良質な医療を提供し、より地域社会に貢献できるよう努めます

概要

法人名 医療法人 回生会
事業所名 秋田回生会病院
診療科目 精神科・内科・消化器内科
所在地 〒010-0063 秋田市牛島西一丁目7-5
電話番号 018-832-3203
FAX番号 018-831-8780
開院 昭和6年6月1日(法人 昭和26年6月21日)
管理者 院長 松本 康宏
定床
病棟構成
病床数 402床
病棟 東1病棟 (精神療養病棟) 60床
東2病棟 (精神療養病棟) 60床
東3病棟 (精神療養病棟) 60床
西1病棟 (認知症治療病棟) 60床
西2病棟 (精神科急性期治療病棟) 42床
西3病棟 (精神療養病棟) 60床
西4病棟 (精神療養病棟) 60床
併設施設 訪問看護ステーション 「ひまわり」         
生活訓練事業所 「紫陽花」

回生会グループホーム 「さくら荘」「あやめ荘」

平成30年4月 現在

病院沿革

昭和6年6月1日
開院 病床数:32床
昭和9年8月
病室増築竣工 病床数:36床
昭和11年12月
病室増築竣工 病床数:59床
昭和14年9月
病室増築竣工 病床数:83床
昭和16年10月
病室増築竣工 病床数:121床
昭和25年5月1日
精神衛生法が制定される
医療法人制度が制定される
昭和25年12月
病室増築竣工 病床数:150床
昭和26年6月21日
医療法人回生会 法人設立
昭和27年9月
管理棟竣工
昭和27年12月
病室増築竣工 病床数:182床
昭和30年4月
病室増築竣工 病床数:213床
昭和33年4月
病室増築竣工 病床数:284床
昭和37年12月
病室増築竣工 病床数:320床
昭和40年4月
病室増築竣工 病床数:355床
昭和44年10月
病室増築竣工 病床数:375床
昭和48年4月
病室増築竣工 病床数:402床
昭和51年10月
病棟改築竣工
昭和55年1月
管理棟増改築竣工
昭和58年12月
療法グランド完成
昭和62年12月
開放病棟増改築竣工
平成6年4月
3階開放病棟増改築竣工
平成18年7月
東病棟・西病棟増改築竣工
平成19年2月
精神科急性期治療病棟開設
平成26年6月
認知症治療病棟開設

臨床研修・実習

当院は、秋田大学医学部附属病院、秋田赤十字病院、中通総合病院の医師臨床研修協力病院となっております。また、日本赤十字秋田看護大学看護学部、中通高等看護学院の実習施設となっております。



医療法人回生会
秋田回生会病院

〒010-0063
秋田市牛島西1丁目7-5
TEL 018-832-3203
FAX 018-831-8780