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精神科・内科・消化器内科

当院についてAbout us

院長あいさつ | 常勤医 | 病院概要 | 病院沿革 | 臨床研修・実習

院長あいさつ

院長写真 厳しい寒さが続いております。皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか。

 まず、はじめにご報告です。7月1日から当院は敷地内禁煙となります。これは、県の条例に従ったものです。ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

 私は、過去に20年ほどタバコを吸っていた時期があります。その間、何回も禁煙にチャレンジしました。しかし、失敗の連続。脱落のきっかけは、似たような状況でした。飲み会、当直中、出張先などです。そういった際には、自分に言い訳をしやすくなります。「今日だけはいいことにしよう」「明日からはやめよう」等。しかし、一回吸ってしまうと元の木阿弥。結局最後は咳が止まらなくなり、やっとの思いで足を洗うことができました。吸っていた当時はストレス解消に役立っていると考えていましたが、やめても何ら変わりありません。健康を害し、無駄なお金を使っていただけと今は思っています。

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 このように「依存症」はやっかいです。ただ依存症といっても、依存対象は様々。たばこもあれば、酒やパチンコ、スマホなど身近なものから違法薬物まで多岐に渡ります。今回は、その中の「アルコール依存」について取り上げたいと思います。

 世の中にアルコールをたしなむ人はたくさんいます。依存ぎみの人も少なくありません。そのうちあるレベルを超えると、自分の意志で酒量をコントロールできなくなります。アルコールは体だけでなく、人間関係を壊すのが特徴。最終的には周囲との関係も破綻し、社会から孤立してしまいます。

 そういった現状と医療の無力さに歯がゆい思いでいたところ、成瀬暢也氏の『アルコール依存症治療革命』という本に出合いました。タイトルの通り、内容は斬新で刺激的。私も改めてこの問題に向き合おうという気になりました。以下、本の内容を一部ご紹介いたします。

 <多くの精神科医は、「アルコール依存症は難しい」、「関わりたくない」と思っている。しかし、いくつかコツを身に着けると、治療が容易になる>として、「アルコール依存症の診かた」について7つの法則を記しています。
@ アルコール依存症は「病気」であると理解できれば治療はうまくいく
A 治療を困難にしている最大の原因は、治療者の患者に対する陰性感情・忌避感情である
B 回復者に会い回復を信じられると、治療者のスタンスは変わる
C アルコール依存症患者を理解するために「6つの特徴」を覚えておく
D アルコール依存症患者の飲酒は、生きにくさを抱えた人の孤独な自己治療である
E 断酒を強要せず再飲酒を責めなければ、よい治療者になれる
F 断酒の有無に囚われず信頼関係を築いていくことが治療のコツである
*Cの6つの特徴とは「自己評価が低く自分に自信を持てない」「人を信じられない」「本音をいえない」「見捨てられる不安が強い」「孤独でさみしい」「自分を大切にできない」

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 アルコール依存症が難しい病気であることはまちがいありません。しかし、対応を変えれば、もっと回復しやすくなるかもしれません。私なりに改善すべきと思われる点を3つ記します。

 まず、1つ目は「目標設定」。アルコール依存症は、元の体質(酒量をコントロールしながら飲める状態)に戻ろうとしても無理です。長期間に渡って、再飲酒しないよう取り組むしかありません。元の体質には戻らない、長期の治療が必要という点では、高血圧や糖尿病と似ています。しかし、血圧や血糖値は薬でおおよそコントロールできるのに対し、アルコール依存症はそういうわけにはいきません。

 ご家族は必死なので「今回の入院できちんと直して欲しい」「この入院を最後にして欲しい」との思いを抱きます。治療者もそれにつられて「もう絶対に飲まないように!」といったことを述べます。しかし、退院するとほとんどの人がまた飲んでしまうのが現実。周囲は裏切られたとの思いから患者を叱りつけ、患者は患者でやけになったり、開き直ったりします。そして、人間関係が破綻。こういったパターンをよく目にします。

 そういったことを踏まえると、治療目標は手の届きやすいものにすべきでしょう。「つながりを増やす」「楽しみを見つける」「長生きする」。そう考えた方が、周囲も関わりやすく、良好な関係を維持しやすくなります。その結果、本人と家族による不毛な闘いが減り、アルコールにまつわる問題(暴れたり自殺したり)も消失するかもしれません。

 2つ目は、アルコール依存症の人に対する見かた。上の本にも書かれているように、「生きづらさを抱えた人」と捉えるべきです。これは、自傷や過食を繰り返す人にもいえること。ただし、援助がしりぬぐいにならないよう注意しておく必要はあります。

 3つ目は、新しい考え方の取得。冒頭でご紹介した僕の失敗体験(禁煙体験)をもう一度思い起こしてみて下さい。そこから2つのことが分かります。一つは、一旦やめることはできても、それを続けるのが難しいこと。もう一つは、特殊な状況(飲み会、当直帯、出張先)が言い訳(悪魔のささやき)を引き出し、再発の引き金になっていることです。こういったことを学び、対処法を身に付けていくのが今のやり方です。

 今後、依存症のミーティングや勉強会を充実させていきたいと考えています。関心を持たれた方は、医療相談室にお問い合わせください。


平成31年2月5日

  医療法人回生会 秋田回生会病院  院長 松本 康宏

常勤医

院長
松本 康宏
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
副院長
戸澤 琢磨

出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
   日本医師会認定産業医
診療統括部長兼入院診療部長
塚本 佳
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
外来診療部長
佐藤 佳子
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
   日本医師会認定産業医
内科診療部長
阿部 徹
出身 秋田大学
資格 日本内科学会認定内科医
   日本消化器病学会 消化器病専門医
   日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
   ICD
   日本医師会認定産業医
診療科長
黒沢 諒
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
診療科長
舛川 仁
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
   日本医師会認定産業医
診療科長
佐藤 亘
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医      
診療科長
安宅 慶一郎
出身 北里大学
資格 精神保健指定医

病院概要

病院理念

患者様との心のふれあいを大切にし、親身で良質かつ安全な医療を提供するように努めます

基本方針

  1. 患者様に信頼され、安心される医療を行います
  2. 医療の質を高め、安全を追求するよう努力いたします
  3. 患者様の人権を尊重し、個人の尊厳を守ります
  4. 高い倫理観と医療技術を有した人材の育成を図ります
  5. 良質な医療を提供し、より地域社会に貢献できるよう努めます

概要

法人名 医療法人 回生会
事業所名 秋田回生会病院
診療科目 精神科・内科・消化器内科
所在地 〒010-0063 秋田市牛島西一丁目7−5
電話番号 018-832-3203
FAX番号 018-831-8780
開院 昭和6年6月1日(法人 昭和26年6月21日)
管理者 院長 松本 康宏
定床
病棟構成
病床数 402床
病棟 東1病棟 (精神療養病棟) 60床
東2病棟 (精神療養病棟) 60床
東3病棟 (精神療養病棟) 60床
西1病棟 (認知症治療病棟) 60床
西2病棟 (精神科急性期治療病棟) 42床
西3病棟 (精神療養病棟) 60床
西4病棟 (精神療養病棟) 60床
併設施設 訪問看護ステーション 「ひまわり」         
生活訓練事業所 「紫陽花」

回生会グループホーム 「さくら荘」「あやめ荘」

平成30年4月 現在

病院沿革

昭和6年6月1日
開院 病床数:32床
昭和9年8月
病室増築竣工 病床数:36床
昭和11年12月
病室増築竣工 病床数:59床
昭和14年9月
病室増築竣工 病床数:83床
昭和16年10月
病室増築竣工 病床数:121床
昭和25年5月1日
精神衛生法が制定される
医療法人制度が制定される
昭和25年12月
病室増築竣工 病床数:150床
昭和26年6月21日
医療法人回生会 法人設立
昭和27年9月
管理棟竣工
昭和27年12月
病室増築竣工 病床数:182床
昭和30年4月
病室増築竣工 病床数:213床
昭和33年4月
病室増築竣工 病床数:284床
昭和37年12月
病室増築竣工 病床数:320床
昭和40年4月
病室増築竣工 病床数:355床
昭和44年10月
病室増築竣工 病床数:375床
昭和48年4月
病室増築竣工 病床数:402床
昭和51年10月
病棟改築竣工
昭和55年1月
管理棟増改築竣工
昭和58年12月
療法グランド完成
昭和62年12月
開放病棟増改築竣工
平成6年4月
3階開放病棟増改築竣工
平成18年7月
東病棟・西病棟増改築竣工
平成19年2月
精神科急性期治療病棟開設
平成26年6月
認知症治療病棟開設

臨床研修・実習

当院は、秋田大学医学部附属病院、秋田赤十字病院、中通総合病院の医師臨床研修協力病院となっております。また、日本赤十字秋田看護大学看護学部、中通高等看護学院の実習施設となっております。



医療法人回生会
秋田回生会病院

〒010-0063
秋田市牛島西1丁目7-5
TEL 018-832-3203
FAX 018-831-8780