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精神科・内科・消化器内科

当院についてAbout us

院長あいさつ | 常勤医 | 病院概要 | 病院沿革 | 臨床研修・実習

院長あいさつ

院長写真 皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

 7月に地域で「認知症」の話をすることになりました。そこでは、これまで感じてきたことを正直にお伝えしたいと考えています。

 医者になった当時は認知症の治療が苦手でした。なんだか、つらくなってくるのです。しばらくすると慣れてきて、今度は患者さんのご家族と一喜一憂するようになりました。今思うと、ご家族には寄り添えていたかもしれませんが、患者さんを置いてきぼりにしていたのではないかと不安です。また、中核症状より周辺症状を良くしていくという戦略的発想が欠けていました。

 薬は、脳循環・代謝改善剤を使用していました。これは脳血管性認知症に用いる薬です。当時、日本ではアルツハイマーより脳血管性の方が多いとされていました。その理由は、日本人に脳卒中が多かったこともありますが、それよりもアルツハイマーだと薬がなく、脳血管性だと薬があるといった面が大きかったように思います。

 しかし、その後、脳循環・代謝改善剤の再調査が行われ、有意な効果を示せなかったことから、軒並み販売中止となりました。その時の残念な気持ちとバツの悪さを今でも覚えています。

 その後、精神科単科病院での勤務を経て、再び総合病院で働くことになりました。ちょうどアルツハイマーの薬(アリセプト)が出た頃です。そこは、あまりにも患者さんが多かったため、診察はおのずと機械的になりました。例えば、認知症が疑われる場合、以下の通りです。まず、これまでの経緯を把握。次に長谷川式知能スケールを施行。そして頭部のMRI検査をオーダー。その結果、①徐々に進行した物忘れであること②知能スケールが低下していること③画像上、脳の特徴的な所見を認めること、それらを確認し、「アルツハイマー」と診断して『アリセプト』を処方。こういった流れです。

 紙コップに温かいコーヒーが注がれる自動販売機をイメージできますでしょうか(高速道路のサービスエリアでよく見かけます)。まず、お金を入れて、次に、ボタンでクリームと砂糖の量を調整し、最後に飲み物の種類を選びます。なんだか、認知症の診察もそれに似ているような気がして、気持ちがしぼみました。業務をマニュアル化することにはおおむね賛成です。しかし、複眼的に物事を見たり、事象の背景を探るのが好きだから精神科を選んだにもかかわらず、自分がしていることは・・・。

 そんな中、ある先輩から聞いた話が印象的でした。「認知症に限らず、同じ疾患の患者さんばかり診ていると、どうしても患者さん個人に対する興味が薄れてくる。そんな時、その人の歴史、つまり生活歴をもう一度確認すれば、関心が蘇ってくる」とした話です。例えば、「この人は若い頃、7人も子どもを育てたのか」とか「静岡の缶詰工場で働いていたのか」等々。

 その後、徐々に認知症に関する知見が蓄積され、色んなことを考えて治療を行う時代になりました。例えば、治療の根拠となる「診断」一つとってもそうです。認知症のタイプ(型)を示した円グラフを想像してみて下さい。あるグラフでは、アルツハイマー(50%)、レビー(20%)、脳血管性(20%)、その他(10%)、合計100%と表示されています。しかし、実際は、ミックスしていることが多いのです。自動販売機で飲み物を選ぶようにはいきません。

<認知症のこととなると、あっというまに字数がきてしまいました。お伝えしたいことの一部しか文章にできていません。また別の機会に関わり方等について触れたいと思います>

*****
 今月から元号が変わり、昭和がまた遠ざかりました。昭和30年~50年代は、「モーレツな時代」でした。サラリーマンが夜遅くまで働くのは当たり前。「四当五落(5時間寝たら大学に受からない)」「教育ママゴン」「エコノミック・アニマル」といった造語も生まれました。また当時は、「障害はできるだけ克服すべき」との考えが一般的。そのためモーレツな訓練を受けた身障者も少なくありません。その頃をつらかったと評する声も多々聞かれます。

 しかし、昭和60年を迎えるあたりからでしょうか、<障害者を「健常」に近づけるのではなく、社会の方が障害者に近づくべき>と考えられるようになりました。それから30年。今や「障害者が住みやすい社会を作る」としたコンセプトは、誰もが共有する概念となっています。

 認知症の画期的な薬も開発して欲しいし、治療もさらに進展して欲しいと思いますが、認知症がなおらなくても、それを包みこめるような社会になって欲しいと願っております。



令和元年5月7日

 医療法人回生会 秋田回生会病院  院長 松本 康宏


常勤医

院長
松本 康宏
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
副院長
戸澤 琢磨

出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
   日本医師会認定産業医
診療統括部長兼入院診療部長
塚本 佳
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
外来診療部長
佐藤 佳子
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
   日本医師会認定産業医
内科診療部長
阿部 徹
出身 秋田大学
資格 日本内科学会認定内科医
   日本消化器病学会 消化器病専門医
   日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
   ICD
   日本医師会認定産業医
診療科長
黒沢 諒
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
診療科長
舛川 仁
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
   日本医師会認定産業医
診療科長
佐藤 亘
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医      
診療科長
安宅 慶一郎
出身 北里大学
資格 精神保健指定医

病院概要

病院理念

患者様との心のふれあいを大切にし、親身で良質かつ安全な医療を提供するように努めます

基本方針

  1. 患者様に信頼され、安心される医療を行います
  2. 医療の質を高め、安全を追求するよう努力いたします
  3. 患者様の人権を尊重し、個人の尊厳を守ります
  4. 高い倫理観と医療技術を有した人材の育成を図ります
  5. 良質な医療を提供し、より地域社会に貢献できるよう努めます

概要

法人名 医療法人 回生会
事業所名 秋田回生会病院
診療科目 精神科・内科・消化器内科
所在地 〒010-0063 秋田市牛島西一丁目7-5
電話番号 018-832-3203
FAX番号 018-831-8780
開院 昭和6年6月1日(法人 昭和26年6月21日)
管理者 院長 松本 康宏
定床
病棟構成
病床数 402床
病棟 東1病棟 (精神療養病棟) 60床
東2病棟 (精神療養病棟) 60床
東3病棟 (精神療養病棟) 60床
西1病棟 (認知症治療病棟) 60床
西2病棟 (精神科急性期治療病棟) 42床
西3病棟 (精神療養病棟) 60床
西4病棟 (精神療養病棟) 60床
併設施設 訪問看護ステーション 「ひまわり」         
生活訓練事業所 「紫陽花」

回生会グループホーム 「さくら荘」「あやめ荘」

平成30年4月 現在

病院沿革

昭和6年6月1日
開院 病床数:32床
昭和9年8月
病室増築竣工 病床数:36床
昭和11年12月
病室増築竣工 病床数:59床
昭和14年9月
病室増築竣工 病床数:83床
昭和16年10月
病室増築竣工 病床数:121床
昭和25年5月1日
精神衛生法が制定される
医療法人制度が制定される
昭和25年12月
病室増築竣工 病床数:150床
昭和26年6月21日
医療法人回生会 法人設立
昭和27年9月
管理棟竣工
昭和27年12月
病室増築竣工 病床数:182床
昭和30年4月
病室増築竣工 病床数:213床
昭和33年4月
病室増築竣工 病床数:284床
昭和37年12月
病室増築竣工 病床数:320床
昭和40年4月
病室増築竣工 病床数:355床
昭和44年10月
病室増築竣工 病床数:375床
昭和48年4月
病室増築竣工 病床数:402床
昭和51年10月
病棟改築竣工
昭和55年1月
管理棟増改築竣工
昭和58年12月
療法グランド完成
昭和62年12月
開放病棟増改築竣工
平成6年4月
3階開放病棟増改築竣工
平成18年7月
東病棟・西病棟増改築竣工
平成19年2月
精神科急性期治療病棟開設
平成26年6月
認知症治療病棟開設

臨床研修・実習

当院は、秋田大学医学部附属病院、秋田赤十字病院、中通総合病院の医師臨床研修協力病院となっております。また、日本赤十字秋田看護大学看護学部、中通高等看護学院の実習施設となっております。



医療法人回生会
秋田回生会病院

〒010-0063
秋田市牛島西1丁目7-5
TEL 018-832-3203
FAX 018-831-8780