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精神科・内科・消化器内科

当院についてAbout us

院長あいさつ | 常勤医 | 病院概要 | 病院沿革 | 臨床研修・実習

院長あいさつ

院長写真 皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

 今回は、「児童虐待」の話をさせて下さい。
また、それに関連する施設やアプローチについても触れたいと思います。

 名称的には、「児童相談所」は有名。しかし、実態はほとんど知られていません。ちなみに県内には、3つあります(県北、県南、中央)。一時保護が可能なのは中央だけ。時期によりますが、10名程度の子どもさんが入所されています。一番多い入所理由は虐待。保護された後、家庭に戻れない子どもは、主に養護施設や自立支援施設に入所します。

 児相の業務は時代とともに変遷してきました。戦後まもない頃は、戦災浮浪孤児の収容、そして非行相談、障害児相談、不登校相談ときて、現在、最も力を入れているのが虐待事例です。

 「児童虐待防止法」は実のところ戦前にも存在しました。しかし、1947年に児童福祉法に取り込まれ、2000年に児童福祉法から独立し、改めて児童虐待防止法が制定されています。

 児童養護施設は秋田県にも数か所存在します。この施設が抱える問題は一言でいうと「貧困」。子どもの頃、アニメの『タイガーマスク』が人気を呈していました。そこに「ちびっこハウス」という施設が出てきますが、その頃のイメージと大して変わりません。ただ、最近になって、ようやくこういった問題が認知されるようになり、環境が改善されつつあります。

 自立支援施設は当県に一ヶ所。千秋学園です。かつては非行のケースが多かったのですが、今は、発達障がいを基盤に問題を起こしてしまうケースが増えています。その理由は児相が非行相談から手を引き、虐待のケースに力を入れるようになったためです(被虐待児は発達障がいを抱えていることが多い)。

 同施設は非行少年や少女を更生する独自のノウハウを持ち合わせていました。一例をあげますと、@チームという疑似家族を作り Aチーム(好きな人たち)の足をひっぱりたくないとの思いで努力 Bチームで感動を共有することで努力の大切さを学ぶ ― としたものです。これは、昔、学園ドラマでよくあった、熱血教師が野球やラグビーを通して不良を更生するストーリーと似ています。しかし、このようなノウハウが今通じにくくなっています。発達障がいの特性が強いと、チームで取り組むのが苦手だからです。

 情緒障害児短期治療施設(児童心理治療施設)に入所するケースもあります。ただ、この施設は、秋田にないため、青森や岩手の施設を利用することになります。ここは、別段、特殊なかかわりをしているわけではありません。心理士が多く配置され、カンファレンスや生活療法が充実しています。短期というと多くの方が2〜3か月をイメージすると思われますが、数年単位の入所もめずらしくありません。

☆☆☆
 児童虐待の相談件数は年々増加し、世間を騒がしています。しかし、これはあくまで「相談件数」。実際、虐待が増えているかどうかは分かりません。勿論、防止活動は重要。今のところ、魔女狩りのようにもなっていません。しかし、行き過ぎは禁物。今後、この点に注意して活動をみていく必要があります。

 また、虐待問題に取り組むには、「発達障がい」について知る必要があります。こういった特性を持つ子どもは虐待を受けやすいからです。

 精神科の場合、生物・心理・社会の観点から患者を診ることが求められます(生物学的に診るとは「脳の病気」として診ること)。また、それと同時に、ケースによって、どこに重点を置いてアプローチすべきか吟味しなければなりません。虐待対応というと、こちらの感情も刺激されるため、虐待する人(主に親)のパーソナリティを変えなければと考えがちです。しかし、それはあまり有効な方法ではありません。どちらかというと社会的なアプローチの方が重要。余裕がなくなれば誰でも虐待を起こしかねません。また、経済的に一定の水準を下回ると、虐待の発生率が跳ね上がることも判明しています。

☆☆☆
 振り返ってみますと、自分の「こころ」は何からできているのでしょう。あるいは、そこに、だれが住んでいるのでしょう。多くの方は、親から一番影響を受けています。ただ、親以外にも、兄弟や祖父母、友人、先生など、様々な人々との関わり合いの中で、それらの人たちを部分的に取り込み、自分の「こころ」を形成しているものと思われます。

 また、人は「総合力」で生きています。頭脳も大事ですが、健康、協調性、見た目、器用さ、優しさ、勇気、家事能力、子育て能力、マナーなど様々な要素(能力)が組み合わさり、その人の総合力(適応能力)を作り出しています。

 一方、「子育て支援」には色んなアプローチがあります。生活療法的な関りも重要。親を物理的に支援するのも有効。決して、カウンセリングやクスリだけではありません。

 以上のように考えると、どのような人でも、それぞれの立場でちょっとした「子育て支援」ができるのではないでしょうか。

 来月11月は児童虐待防止推進月間。多くの方が、この問題に関心を持っていただければ幸いです。



平成30年10月5日

  医療法人回生会 秋田回生会病院  院長 松本 康宏

常勤医

院長
松本 康宏
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
副院長
戸澤 琢磨

出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
   日本医師会認定産業医
診療統括部長兼入院診療部長
塚本 佳
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
外来診療部長
佐藤 佳子
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
   日本医師会認定産業医
内科診療部長
阿部 徹
出身 秋田大学
資格 日本内科学会認定内科医
   日本消化器病学会 消化器病専門医
   日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
   ICD
   日本医師会認定産業医
診療科長
黒沢 諒
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
診療科長
舛川 仁
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医
   日本精神神経学会指導医・専門医
   日本医師会認定産業医
診療科長
佐藤 亘
出身 秋田大学
資格 精神保健指定医      
診療科長
安宅 慶一郎
出身 北里大学
資格 精神保健指定医

病院概要

病院理念

患者様との心のふれあいを大切にし、親身で良質かつ安全な医療を提供するように努めます

基本方針

  1. 患者様に信頼され、安心される医療を行います
  2. 医療の質を高め、安全を追求するよう努力いたします
  3. 患者様の人権を尊重し、個人の尊厳を守ります
  4. 高い倫理観と医療技術を有した人材の育成を図ります
  5. 良質な医療を提供し、より地域社会に貢献できるよう努めます

概要

法人名 医療法人 回生会
事業所名 秋田回生会病院
診療科目 精神科・内科・消化器内科
所在地 〒010-0063 秋田市牛島西一丁目7−5
電話番号 018-832-3203
FAX番号 018-831-8780
開院 昭和6年6月1日(法人 昭和26年6月21日)
管理者 院長 松本 康宏
定床
病棟構成
病床数 402床
病棟 東1病棟 (精神療養病棟) 60床
東2病棟 (精神療養病棟) 60床
東3病棟 (精神療養病棟) 60床
西1病棟 (認知症治療病棟) 60床
西2病棟 (精神科急性期治療病棟) 42床
西3病棟 (精神療養病棟) 60床
西4病棟 (精神療養病棟) 60床
併設施設 訪問看護ステーション 「ひまわり」         
生活訓練事業所 「紫陽花」

回生会グループホーム 「さくら荘」「あやめ荘」

平成30年4月 現在

病院沿革

昭和6年6月1日
開院 病床数:32床
昭和9年8月
病室増築竣工 病床数:36床
昭和11年12月
病室増築竣工 病床数:59床
昭和14年9月
病室増築竣工 病床数:83床
昭和16年10月
病室増築竣工 病床数:121床
昭和25年5月1日
精神衛生法が制定される
医療法人制度が制定される
昭和25年12月
病室増築竣工 病床数:150床
昭和26年6月21日
医療法人回生会 法人設立
昭和27年9月
管理棟竣工
昭和27年12月
病室増築竣工 病床数:182床
昭和30年4月
病室増築竣工 病床数:213床
昭和33年4月
病室増築竣工 病床数:284床
昭和37年12月
病室増築竣工 病床数:320床
昭和40年4月
病室増築竣工 病床数:355床
昭和44年10月
病室増築竣工 病床数:375床
昭和48年4月
病室増築竣工 病床数:402床
昭和51年10月
病棟改築竣工
昭和55年1月
管理棟増改築竣工
昭和58年12月
療法グランド完成
昭和62年12月
開放病棟増改築竣工
平成6年4月
3階開放病棟増改築竣工
平成18年7月
東病棟・西病棟増改築竣工
平成19年2月
精神科急性期治療病棟開設
平成26年6月
認知症治療病棟開設

臨床研修・実習

当院は、秋田大学医学部附属病院、秋田赤十字病院、中通総合病院の医師臨床研修協力病院となっております。また、日本赤十字秋田看護大学看護学部、中通高等看護学院の実習施設となっております。


医療法人回生会
秋田回生会病院

〒010-0063
秋田市牛島西1丁目7-5
TEL 018-832-3203
FAX 018-831-8780