2021/02/17

スマホと免疫ーその1

 皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

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 今、スマホの危険性を指摘した、『スマホ脳』という本が売れています。なんと20万部以上も売れているとのこと。それだけスマホの使用に不安を抱いている人が多いのでしょう。私も早速目を通してみました。

 『iPhone』を世に出したスティーブジョブズが、自分の子どもにスマホを持たせなかったのは有名な話です。それはジョブズが変わり者だったからではありません。マイクロソフトのビルゲイツも同様です。14歳になるまで子どもにスマホを許可しませんでした。

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 大人が子どもの将来を心配するのは今に始まったことではありません。

 私がこどもの頃は、上の世代から「(ナイフで)鉛筆が削れない子どもたち」と評されました。「こんなことで、この先、大丈夫だろうか」。このように心配されたようですが、今に至るまで、それで困ったという話は聞きません。

 同じく、スマホに対する危惧も杞憂に終わるかもしれません。ただ、スマホと鉛筆削りには大きな違いがあることも認識しておく必要はあるでしょう。

 例えばそれは、「目に対する負担」「睡眠障害」「依存性」といった問題です。

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 「科学は限界にきた」。30年程前、こういった声をよく耳にしました。例をあげると、こんなかんじです。

 <新幹線が改良されようが、リニアモーターカーが走ろうが、蒸気機関車が出現した時のインパクトにはかなわない> <今後、どんなにすごい薬が出てきても、ペニシリン(初の抗生物質)が人類に与えた影響には及ばないだろう>

 しかし・・・、今なお科学は進歩し続けています。例えば、「ネット」や「スマホ」を思い浮かべれば、それは明らか。影響力といった面でみても、「インターネット」は世界3大発明(火薬、羅針盤、活版印刷術)を凌駕しています。

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 先日、面白い番組を見つけました。『目が危ない』というNHKの特番です。

 私もそうですが、今、近視の人がすごく増えています。子どもたちの眼もどんどん悪くなっています。勿論、これにはスマホやゲームも影響しています。

 近視の原因は「近業」です。近業とは、物との距離が30㎝以内の作業。この作業を続けていると、「眼軸(眼の奥行)」が伸び、遠くの焦点が合わなくなります。一度伸びた眼軸は元には戻りません。そのため、近業を減らすことが何より重要です。加えて近業中に目を休めることも推奨されています。

 もう一つ、画期的な方法が紹介されていました。それは、日に当たることです。強い光は眼軸の伸びを抑制します。あまり知られていないことですが、室内と室外では照度に大きな差があります。明るく感じる室内より、外の木陰の方が、ずっと照度が高いのです。

 台湾では、近視を防ぐため、小学生が外で遊ぶ機会を増やしています。その結果、実際、近視になる子どもが減っているとの話でした(次回に続く)。

令和3年2月17日
院長 松本康宏