2020/01/01

新年のごあいさつ

 新年あけましておめでとうございます。

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 今年は次のようなことを計画しています。

 まず環境整備として予定しているのは以下の2つです。一つは、管理棟の前にある作業棟と車庫の移動です。これにより、当院を利用して下さる方が病院前に車を止めやすくなります。もう一つは東棟の内装工事。劣化した床や壁等を新しくし、患者さんが過ごしやすい部屋に改装いたします。

 昨年から「依存症」の治療に力を入れています。毎週行っているミーティングも充実してきました。今年はさらにご家族を対象とした会など新しいプログラムを計画しています。

 『健康を考える集い』もリニューアルを重ね、今年12回目を迎えます。いつもスタッフ間でみなさんに満足してもらうにはどうすればよいか思案しています。また、昨年は『おくすり講座』を3回開催いたしました。今年はそれを一回にまとめ、少し時間を長く取って行う予定です。

 そして今、新たに取り組もうとしているのが「ひきこもり」の問題です。かつてこの問題は、若者特有の現象として認識されていました。しかし、2019年に行われた全国調査によると、40~64歳のひきこもり者数は約61万人。15~39歳の約54万人よりも多くなっています。このように「ひきこもり」は幅広い年代で認められ、またそこに至った経緯や各人の経済状況も異なることから、それに見合った支援がなく、社会的に放置されてきました。

 確かにこういった社会問題に対して、医療機関ができることは限られています。しかし、少なくとも精神疾患を抱え引きこもっている方には力になれそうです。そこでまずは、5月にピアサポーターの力をお借りし、「ひきこもり」「社会参加」「自己実現」といったテーマで情報交換会を行います。関心を持たれた方は、是非ご参加下さい。

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 今年は子年(ねずみ年)です。ねずみで思い出すのが、『ねずみの嫁入り』という昔話。これは、ねずみの親がかわいがって育てた娘の伴侶(婿)を探す話です。親は世の中で一番「えらい人」を娘の婿にしようと思います。まず、はじめに思いついたのが太陽。しかし、太陽は自分より雲の方が偉いと言います。次に雲に聞いてみると、こんどは自分より風の方が偉いと答えます。風はかぜで自分より壁(かべ)の方が偉いと話します。最後に壁に尋ねてみると、自分よりネズミの方が偉いということになり、結局、隣に住むネズミと結婚することになったというストーリーでした。

 この話は、「最後は平凡なところに行きつく」とか、「身近な者(物)が一番」と解釈されるのが一般的です。しかし私は、<目立たずとも誠実に生きている人が一番>と解釈します。

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 回生会病院も上記のごとく一歩一歩、誠実・実直に歩んでまいります。どうか引き続き当院をご愛顧頂きますようお願い申し上げます。

令和2年1月1日 院長 松本康宏