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2024/07/16

地方創生ーその3

 みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

 

 今回のテーマは「地方創生」、町おこしです。『魁新報』で特集されていた記事を題材に私見を述べたいと思います。

 

 前回のブログでは、記事の後半部分についてコメントをしました。今回は、動き出すための具体的な提案をしたいと思います。

 

 まず町おこしに取り組む上で、3つの目標を掲げてみてはいかがでしょう。その目標とは、<①勉強する②みんなでやる③効果がありそうなものは何でもやってみる>の3つです。

 

 『センスは知識からはじまる』という本があります。マスコットキャラクター『くまモン』などをヒットさせた水野学さんという人が書いた本です。その彼が本のなかでこう述べています。

 

 <センスに自信がない人は、自分が、実はいかに情報を集めていないか、自分が持っている客観情報がいかに少ないかを、まず自覚しましょう。いくら瞬時に物事を最適化できる人がいたとしても、その人のセンスは感覚ではなく、膨大な知識の集積なのです。センスとはつまり、研鑽によって誰でも手にできる能力と言えます。決して生まれつきの才能ではないのです。>

 

 ここでいうセンスとはアイデアのようなもの。町おこしに取り組む上で、気力をふりしぼってアイデアを出そうとするより、新聞を読んだり、見学に出かけたりする方が良いのではないでしょうか。

 

 私は以前、自転車で鶴岡の町を散策していたことがあります。その際、慶応大学の大きな研究所を発見して驚きました。失礼な話ですが、「こんな田舎に慶応?」と思いました。あとで調べてみるとそこから世界的なベンチャー企業も誕生しています(『スパイバー』)。そういうところに見学に行ってみるのもいいかもしれません。

 

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 次は②の「みんなでやる」についてです。町おこしは、みんなでわいわいやることが大事、多くの人に参加してもらう必要があります。さらにいうと「多様性」も大事です。

 

 茂木健一郎さんがたしかこんなことを言っていました。日米学生交流に参加した際の体験談です。

 

 アメリカ人のスピーチ・・・「私の父はロシアから来ました。母はイタリア出身です。私は“典型的”なアメリカ人です」。・・・「私の父はポーランド出身。母は韓国から来ました。二人はニューヨークで知り合い、私が生まれました。私は“典型的”なアメリカ人です」。

 

 <多様性を“典型”と捉えることができたとき、その地域に活力が生まれる>という主張でした。

 

 秋田は、おじさんだけの会議が多すぎます。女性や若者、あるいはよその地域の人にも入ってもらうべきでしょう。地域創生に「多様性」は必須です。

 

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 ③の「何でもやってみる」という姿勢は、個人や市町村に求められます。道州制や遷都も大事ですが、それらは政治家や官僚に任せましょう。私たちは、身近なことから始めてみませんか。私は回生会を「人が集まる場所」にしたいと思います。

 

令和6年7月16日

院長 松本康宏

 

追記:7月21日に『当事者の声を聴く会』を開催します。多くの方にご参加いただけると幸いです。

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