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2025/05/09

夢の力

 みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

 

 連休中、録画しておいたテレビ番組を観ていました。興味をひかれたのが、明石海峡大橋の建設をテーマにした『新プロジェクトX』です。昭和にはこういった巨大なプロジェクトがたくさんありました。昭和の後期に限っていうと、一番大きなプロジェクトが青函トンネル。二番目がこの本州四国連絡橋ではないでしょうか。

 

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 子どもの頃、兵庫県に住んでいました。そのため、明石からオンボロ船に乗って淡路島の岩屋という場所に渡り、そこからバスに乗って釣りにでかけたことがあります。高校時代は大阪・姫路間をよく電車で移動していました。その際、車窓から淡路島が見えます。当時、橋はかかっていませんでした。橋が完成したのは私が医者になった後、平成10年です。後に、明石海峡大橋を車で渡った際には、長さ(レインボーブリッジの5倍)もさることながら、橋幅の広さに圧倒されました。

 

 昭和47年に田中角栄が出した『日本列島改造論』という本があります。現在、その復刻版が出ています。目を通すと、すでに本州四国連絡橋のことが記されていました。現在、本州と四国を結ぶルートは3つあります。明石から淡路島を通って徳島の鳴門に行くルート。岡山から香川に行くルート。広島の尾道と愛媛の今治を結ぶルートです。これらは昭和の「夢」が実現した一例といえるでしょう。

 

 もちろん今も、大きなプロジェクトがないわけではありません。東京駅の近くにできるトーチタワー。大阪のうめきたを開発して公園を作る計画。しかし、国民の「夢」といった観点でいうと、青函トンネルや本四連絡橋には及ばない気がします。

 

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 若い頃は、「夢」という言葉が苦手でした。なんとなく、青臭く感じたのです。今はそんなことはありません。たまにしか叶わないと知りつつも、これほど大切なものはないと感じています。

 

 また、夢といえば若者の専売特許のように捉われがちですが、そんなことはありません。むしろ中年の方が夢を追うべきだというのが私の考えです。といいますのも、中年ともなれば、多少社会の現実が分かっていますし、夢が叶わなかった際の耐性もある程度できているからです。その点、若いうちは変な万能感がでたりするため、周囲が夢を煽ったりするのは危険なように思います。

 

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 連休中観ていた番組のなかでもう一つ面白いものがありました。新幹線の開発を特集していた『タモリステーション』です。そこには、当時、国鉄の総裁だった十河(そごう)さんや技師長の島秀雄さんの逸話が出てきます。たしかに彼らは新幹線を開設するにあたって重要な役割をはたしました。しかし、新幹線を構想したのは、彼らではありません。現場の人たちです。「こういう列車を走らせたい!」という社員の夢が新幹線を誕生させたのです。

 

 夢はみんなで抱いた方が、元気が出ます。「病院をよくする」としたプロジェクトも明石海峡大橋や新幹線同様、一朝一夕にはいきませんが、みんなで「夢」を持って取り組んでいきたいと考えています。

 

令和7年5月9日

院長 松本康宏

 

追記:病院見学の申込書をホームページ上に新設いたしました。ぜひご利用ください。多くの方々のご見学を心待ちにしています。

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