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2024/01/19

岡山への旅-その1

 みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

 

 半年ほど休止していたブログを再開することにいたしました。ご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

 今回、選んだテーマは「旅」です。

 

 10年前のことを思い浮かべてみて下さい。「あのとき、あんな仕事をしていた」「あのとき、こんな物を食べた」。そんな記憶が残っている人は稀です。でも旅ならどうでしょう。「あそこに行って、あんなことをした」「あのときは誰々と一緒だった」。そんな記憶が鮮明に残っているのではないでしょうか?

 

 究極的にいうと、人生の目的とは、ある意味「思い出作り」です。ならば旅に出て、たくさん思い出を作った方がいいと思いませんか?このブログを読んで「どこか行ってみよう!」、そう思っていただければ幸いです。

 

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 遠くに行く際、ガイドブックは必需品です。たいへん便利なものではありますが、その土地の風土や文化に関する記載はほとんどありません。そこで私は『風土記(ふどき)』のようなものを書いてみたいと思いました。『風土記』とは全国各地の特産物や地形、言い伝え、地名の由来、そういったものを記した書物です。奈良時代に天皇の命で編纂されました。

 

 『風土記』を書こうなんて、大それた考えだとは思います。でも「旅の恥はかき捨て」ともいうではありませんか。格言を曲解し、筆を進めます。今回、選んだ場所は高校時代に過ごした「岡山」。時は40年前、勿論、奈良時代ではありません。

 

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 旅をした際、文化の違いを一番感じるものは何でしょう。異論はあるかもしれませんが、私は「言葉(言語)」だと思います。

 

 私が秋田に来たのは35年前です。その頃はまだ、若い女性の間でも方言が残っていました。「せばね」とか「せば」といった別れ際のあいさつ。それを聞くたびに「自分は秋田に来たんだなぁ」と感慨深く思いました。

 

 じゃあ岡山の人はどうかというと、「じゃろうが」とか「じゃろ」といった言い方をします。それ故、授業中は「こうなるじゃろ」「ああなるじゃろ」といった言葉が行き交っていました。

 

 岡山弁は汚いと言われることもありますが、私はそうは思いません。姫路の言葉や広島弁の方がひどいように思います。寮で同室だった広島出身の友人は、勉強のたびに「ぶち、たいぎいわい」とつぶやいていました(これを綺麗な言葉だと思う人はいないでしょう)。

 

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 精神科の領域では、「過度の一般化」はいけないこととされています。考えの幅を狭めるからです。とはいえ、“お国比べ”をするために、県民の特徴を一般化させるくらいなら許されるでしょう。

 

 あくまで『翔んで埼玉』的な私見ですが、岡山県人は、大阪人や広島県民とはずいぶん異なるように思います。一言でいうと、できがよくて控えめな次男坊。というか、無理やりやらされた学級委員のようなかんじです。若干自信なげで押しの強さはありません。理知的で勉強はよくできます。堅実と言われれば聞こえはいいのですが、悪くいえば地味です。

 

 こういった県民性は、地理的な背景もあると思います。岡山市の人口は70万。決して少なくはありません。しかし、人口150万の神戸と120万の広島に挟まれているため、自分の住んでいる場所を都会だと思っている人はほとんどいません。その点、広島県人は「東京の次に大きな街は広島だ」と考えている節があります。

 

 このように大人しげな岡山県民ですが、実は秘かに自慢に思っているものが二つあります。それは岡山大学医学部と岡山城です。岡山大学医学部はいわずと知れた旧六医大の一つ。伝統では神戸大学や広島大学に勝ります。そのため難易度は互角。

 

 岡山城に関しては、もうこれは岡山県のシンボルといってもいいでしょう。岡山城は、岡山県にあるからそう呼ばれているわけではありません。順番が逆です。岡山城の名を拝して、「岡山」という県名が付けられたのです。

 

 さて、引き続き、城の説明をしていこうと思いましたが、字数がきてしまいました。続編は1週間後くらいに掲載いたします。ぜひホームページをのぞいてみて下さい。

 

令和6年1月19日

院長 松本康宏

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